2008年娘の誕生

息子が2歳の時に娘は生まれた。
妊娠当初、息子と同じ病院で出産予定だったのだが、
娘の誕生の1か月前に産科がなくなることになり、
新たなる病院を探して転院。
妊娠5か月目に入った時だった。

息子が帝王切開だったので、帝王切開手術が出来るところを
探さなければならなかった。
近くの人気ある産院では、扱ってくれない。
迷った挙句、実家近くの総合病院に決めた。
息子を実家に預けるためと、
何かあった時に両親がすぐに駆けつけてくれると思ったからである。

紹介状を持って、総合病院に転院した。
転院先で
「もし赤ちゃんが息子さんの時よりも小さかった場合、自然分娩を希望しますか?」
と聞かれた。
私は
「息子を預かってもらう都合があるので、予定帝王切開を希望します」
と答えた。
のちにこの選択は正しかったことになる・・・。

帝王切開手術の前日に、夫と息子3人で昼食を摂り、髪をカットしてから入院した。
少し咳が出始めていた・・・。

手術当日の朝、出刀医と麻酔科医が回診にきた。
その時ちょうど、激しく咳込んでいたので、
「手術延期にしようか?」
と言われた。
息子を預かってもらう都合があり、延期にされると困るので、
「大丈夫です、今日手術をお願いします」
と答えた。
すると、手術の時間から逆算して服用できる咳止めを処方してくれた。

手術は下半身麻酔で行われた。
意識がある状態。
お腹を切って、赤ちゃんを取り出す時がやってきた。
が、なかなか出てこない。
息子の手術跡の癒着が酷くて、かなり苦戦していたのである。
時折、赤ちゃんを取り出そうと引っ張るため、お腹内部で痛みを感じた。
しばらくして、やっと出てきた赤ちゃんを見た時、
『息子そっくりだ、息子2号、チビ息子だ』と思った。

こうして娘が誕生した。
生まれた時の体重や身長は息子より小さかったが、
頭囲だけは息子を上回っていた。
自然分娩を選択していたら、息子の二の舞になるところだったのである。

娘が発達障害であるとは、知る由もなかった・・・。 

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